甲種危険物取扱者試験の勉強でワクワクしたこと3選

こんにちは!

先日、甲種危険物取扱者を取得しましたが、今回は、勉強してワクワクしたことを紹介させていただいます!

hirororo.hatenablog.jp



では、早速行ってみましょう!



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※写真は本記事の内容とは関係ありません



ワクワクその1

ジャジャン!♫
爆ごう
まずね、そんな言葉あるんだってところからですね!

「わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 大改訂版」第一版第三刷P433より

ジアゾジニトロフェノール
1.黄色の不定形粉末である。
4.衝撃、摩擦等により爆発する危険性がある。
6.常温では水中で起爆しない。
7.燃焼現象は爆ごうをおこしやすい。

当時の私:ほうほう(^J^)、燃焼現象は爆ごうを起こしやすいと。燃焼現象は爆ごうを。そう、爆ごうを。ばく……ごう……?\(^o^)/?
てな感じで、人生初の単語に出会いました。
爆発の誤植かと思いましたが、そうではありません。
調べてみると、

爆燃とともに爆発の一つの形態であり,火炎面の伝播速度(爆速)が音速を超えるもの。デトネーションともいう。ガス爆発を例にとって爆ごうの生成機構を以下に述べる。火炎面は初め音速よりはるかに小さな速度で伝播しながら前方へ衝撃波を送り出すが,気体は前方で断熱圧縮を受ける結果,圧力が急激に高まり流速が小さくなるため後方からの衝撃波がつぎつぎと追いついてきてさらに圧力が強められ,ガスの温度が高まって自然発火する。*1

らしいです。

つまりどういうことかというと、まず、気体は圧縮されると熱を持ちます。
(反対に減圧させると冷却されます。冷蔵庫はこの性質を利用して庫内を低温に保っています。)
可燃物の燃焼でガスが発生し、それが周りの空気を押し出そうとして圧力が高まります。
その結果、火炎の熱が可燃物を暖めるより早く、ガスの圧力によって急激な温度上昇が起こり、一気に爆発し、衝撃波が発生するということです。(詳しくないので、間違っていたらすみません)

熱が伝わるよりも早く圧が伝わる(結果、熱も伝わり燃焼もする)ということ!
すごくないですか!?



YouTubeの動画も上げてみます。


【衝撃映像】 100トンの爆薬による爆轟波

動画やばすぎwwwwww

ワクワクその2

ジャジャン!♬
引火点以下の温度だと、可燃物でも燃えない!

危険物取扱者試験の最重要ポイントの一つ、引火点です。
まず、私はこの「引火点」というものの存在を知りませんでした。
日常生活で使うことありませんよね?

引火点とは、火種を近づけたときに引火する(火がつく)最低の温度のことです。

ということはですよ、引火点より低い温度のときは火のついたマッチを近づけても燃えないということですよ!!

灯油の引火点はおよそ、40℃です。(「わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 大改訂版」第一版第三刷P396より)

したがって、20℃くらいの灯油にマッチを放り投げても火がつかないわけです。
(放り投げたことがないので実際は局所的に引火点まで温度が上がり、一瞬だけ燃えるかもしれませんが、そのまま燃え広がるということはないはずです。)

これは驚きではありませんか!?
だから、灯油は安全性が高く、家庭でストーブなどに用いられてきたのですね。
近年はそういうストーブも少なくなりましたが。

ちなみにガソリンの引火点はおよそ-40℃ですので、マッチを近づけたら余裕で燃えます。
大炎上しますので、決して試みないでください。



ちなみに、この辺りのことを正確に理解するには、「燃焼範囲」という概念が必要になってきますが、冗長になるので割愛させていただきます。



ワクワクその3

ジャジャン!♬
可燃物じゃなくても危険物に該当するものがある!

これは、どういうことか申し上げると、危険物ってそれ自体が燃えるイメージがありますよね?
火をつけたら燃えるものが危ないと。

が、しかーし、第1類及び第6類危険物は可燃物ではありません。
すなわち、火をつけてもそれ自体は燃えません!
それぞれ、酸化性個体、酸化性液体と分類されています。

私、危険物は、それ自体が燃えるものだと思っていたので、これはびっくりでした。


では、何が「危険な物」であるかというと、これらは他の可燃物の燃焼を促進させる性質をもっていることです!

よって、それ自体は燃えませんが、
可燃物が存在するところで加熱すると、燃焼又は爆発に至る可能性が高いので、火は近づけない方が良いです。


それぞれの例を挙げると、
第1類:
過塩素酸ナトリウム(NaClO4)
過マンガン酸カリウム(KMnO4)

第6類:
過酸化水素(H2O2)
硝酸(HNO3)

などです。


どれも分子内に酸素を含有している、又は酸化数が大きいものです。
(酸化数が大きいものほど酸化力が強い⇒他の物質を燃焼させる能力が高い)

だから危険物に指定されています。
法律というものはよく考えられていますね!


まとめ

ということで、個人的に甲種危険物取扱者試験の内容でワクワクしたこと3選でした!

1.爆ごう!
2.引火点以下の温度だと、可燃物でも燃えない!
3.可燃物じゃなくても危険物に該当するものがある!

いかがでしたでしょうか?
皆さんが、この記事でワクワクしてくださったなら光栄です。<(_ _)>
興味の出た方は危険物の勉強を始めてみてはいかがでしょうか?(^^)


本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!!\(^o^)/

*本記事の内容は文献を参照に正確さを心掛けていますが、危険物の取り扱いには十分注意してください。本記事を参考にして火災等が起きても責任はとれませんのであしからず。





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