整形外科医が書いた正しいカイロプラクティック(竹谷内宏明)(2/2)~症例編~

こんにちは!

 

前回の続きで本日もこちらをご紹介します↓↓

ジャジャン♫

タイトル:整形外科医が書いた正しいカイロプラクティック

著者:竹谷内 宏明(たけやち ひろあき)

出版社:五月書房

その他情報:2004年8月28日 初版第1刷

 

前回の記事はこちら↓↓ 

hirororo.hatenablog.jp

 

 

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※画像はイメージです。本文の内容を反映しているものではありません 。

 

 

 

整形外科の仮説

熟練したカイロプラクターは、整形外科医では見つけられない程の小さな異常を見つけることができるようです。

 整形外科学は「痛む以上は、骨・関節・筋肉・血管・神経等の組織に、識別できる何らかの異常がなければならない」と仮説を立てているのですが、識別できる明らかな以上が無くても「ギックリ腰という症状」は成立します。

 重ねていうと、現状の整形外科学は「背骨に客観的で明らかな異常があるのではないか。あるいはガン、奇形、老化といった器質的な異常が見いだされるはず」と仮定してそれを探しています。

 しかし、カイロプラクティックでの治療経過から推察できるように、訓練された指先にかすかに感触される程度のわずかな不正常状態が、ギックリ腰になるのです。整形外科学は現状の考え方・仮説・仮定を訂正して、カイロプラクティックの病態を認めるべきでしょう。

 

背骨の異常に関しては、医師よりもカイロプラクターの方が一枚上手、ということでしょうか!

 

 

ひろろの余談(父の頭痛)

余談ですが、私の父は長年原因不明の頭痛に悩まされていました。

大学病院の脳神経外科まで行きましたが、一向に良くなりませんでした。

途方に暮れていたとき、カイロプラクティックの治療を受け、何をしても改善しなかった頭痛が綺麗になくなりました。

この先生が特に優れていた、ということもあるでしょうが、
カイロプラクティックの凄さを実感したエピソードです。

背骨の異常にかけては、カイロプラクターの右に出る者はいないのかもしれません。

 

 

ヘルニアは真の原因ではない

著者は、次のような、ある患者さん(職業:内科医)の治療にあたりました。

__

10年前から左上肢に痛みを感じているという。

3年前に症状は悪化し、頚部痛、背部痛、左上肢のしびれがあった。

医者(整形外科)にかかったが、症状が改善することはなかった。

カイロプラクティックの触診では、下位頚椎の左後方回旋が見られたが、
MRIによる検査では頚椎四番のヘルニアが疑われた。

__

このような患者さんに対する著者の見解は次のものでした。

 (1)ヘルニアが症状につながることもあるが、経験上、ヘルニアがあっても全く症状につながらないことが多い。

 (2)したがって、手術でヘルニアを除去しても症状が相変わらずつづく、あるいは手術でヘルニアを除去したにも関わらず、手術時の影響で症状がかえって悪化することすらある

 (3)真の原因は、頚椎の後方回旋つまりサブラクセーションであり、サブラクセーションが解消すれば症状も消える。ヘルニアの有無は多くの例で関係無いと判断している。

 (4)このサブラクセーション(頚椎の後方回旋)は、内科医という職業のストレスからきたのかも知れない。

 

著者の治療を4ヶ月受けた患者さんは、症状がほとんど解消したといいます。

 

ヘルニアが症状と関係がないということは非常に驚きです。

私の祖母も、下半身のしびれがありヘルニアの手術を受けましたが、
症状は全く変わりませんでした。

まさにここで紹介されているようなケースに近かったのかもしれません。 

 

 

まとめ

今回は、二回にわたって、竹谷内氏の
「整形外科医が書いた正しいカイロプラクティック
をご紹介しました!

いかがだったでしょうか??

 

カイロプラクティックに行ってみたいけど、少し不安」
「なんかあれでしょ?怪しいやつでしょ?」
カイロプラクティックについて網羅的に知りたい!」

という方に是非読んでもらいたい一冊です!

 

本書を読むことで、カイロプラクティックが科学的な考え方によって支えられている学問であることが分かります。

また、その歴史や、整形外科医からの観点も述べられていますので、なんとなくカイロプラクティックを知っている、という人でも、より知識を広げられる書籍になっています。

 

決して、医学とカイロプラクティックのどちらかが優れているわけではなく、
それぞれ守備範囲が違うということでしょう。

もし「代替医療=怪しい」と思っているのなら、その判断は性急過ぎます。

 

最近では、カイロプラクティックの有効性が科学的にも裏付けられてきています。*1
こちらの記事もどうぞ↓↓

hirororo.hatenablog.jp

 

本記事がきっかけで、カイロプラクティックについて興味を深めてもらえれば幸いです。(^^)

 

 

ひろろの補足

厚生労働省は、カイロプラクティックの有効性について、一部認めています。*2

日本で、カイロプラクティックが法制化される日も、近いのかもしれませんね!(^^)

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました!\(^o^)/

 

 

他のカイロプラクティックの記事はこちら↓↓

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他の書評はこちら↓↓

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*1:Goertz CM, Long CR, Vining RD, Pohlman KA, Walter J, Coulter I. Effect of Usual Medical Care Plus Chiropractic Care vs Usual Medical Care Alone on Pain and Disability Among US Service Members With Low Back Pain: A Comparative Effectiveness Clinical Trial. JAMA Netw Open. 2018 May 18;1(1):e180105. doi: 10.1001/jamanetworkopen.2018.0105.

*2:https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/04.html