「治る力」を引き出す正統カイロプラクティック(塩川満章)(3/4)~科学編~

こんにちは!

 

前回の続きで本日もこちらをご紹介します↓↓

今回は3/4回目、”カイロプラクティックの科学編”です!

ジャジャン♫

 

タイトル:「治る力」を引き出す正統カイロプラクティック―『病苦を絶つカイロプラクティック』〈PART2〉

著者:塩川 満章

出版社:現代書林

その他情報:2005年6月13日 初版第1刷

 

今回は、カイロプラクティックの”科学”についてご紹介していきたいと思います!

 

 

前回の記事はこちら↓↓ 

>>>「治る力」を引き出す正統カイロプラクティック(塩川満章)(2/4)~哲学編~ - 科学と健康と読書と

 

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 ※画像は本文の内容とは関係ありません。

 

 

カイロプラクティックの科学 
脊椎サブラクセーションをどのように見つけるか

神経圧迫を科学的に測定する

さて、ここからはカイロプラクティックの科学性について解説されてゆきます。

 

B.Jパーマーは早くから、カイロプラクティックを科学的に実証していく必要があると考えていました。

ここでは、彼が、カイロプラクティック理論を深めていく物語が語られます。

 B.Jパーマーは「なぜ、椎骨はズレて、神経圧迫を起こすのか?」「神経圧迫はいつ発生するのか?」などの疑問に対して、研究を重ねていった。

 人間のしくみ、自然の一部としての脳や体の機能を追求していった。

(中略)

 そこでB.Jパーマーは、当時、医学が最も進んでいたドイツへ留学し、2万5000体もの骨標本を収集し、脊椎を詳細に観察、研究した。

 その結果、上部頸椎の異常によって起こる神経圧迫がさまざまな病気の重大な原因となると結論を出し、上部頸椎の「ホールインワン(HIO)説」を提唱した。1930年のことである。

 

ちなみに、「ホールインワン説」は、上部頸椎の形が、
ゴルフの「ホールインワン*1の状態に似ていることから命名されたそうです。

 

パーマー・リサーチクリニックでの研究

B.Jパーマーのたゆまない努力により、上部頸椎が自然治癒力に最も影響を与えるという理論が導き出されました。
しかしながら、彼の考えが、
最初からすべて受け入れられていたわけではありませんでした。

ここでは、B.J.パーマーが苦労の末、
カイロプラクティックの有効性を証明した歴史が語られます。

 そこでB.J.パーマーは、医師たちの反論に対して、カイロプラクティック理論の正しさを科学的データに基づいて証明するために、「B.J.パーマー・リサーチクリニック」を設立した。

(中略)

 患者はまず、医師が使うさまざまな検査機器によって症状や状態を調べられ、すべての検査データは記録・保存された。その後、カイロプラクターは、神経圧迫測定器、レントゲン画像によって、脊椎サブラクセーションを分析・記録した。

 (中略)

 B.Jパーマー・リサーチ・クリニックでの研究によってカイロプラクティックの有効性、可能性が科学的に実証された。

 そして、現在は、医学と同じように6年間の教育プログラムを設け、卒業生は国家試験を受け、「ドクター」の称号を受けることができるようになった。

 現代医学の医者が「ドクター・オブ・メディカル」と呼ばれるのに対して、カイロプラクティック大学を出たカイロプラクターは「ドクター・オブ・カイロプラクティックD.C.)」と呼ばれるのである。

B.J.パーマーの努力の結果、アメリカを始め、オーストラリア、ベルギー、南アフリカサウジアラビアなど、44の国と地域でカイロプラクティックが法制化されています。(2012年現在)*2

ただし、医学と比べると、カイロプラクティックの科学的根拠はまだまだ発展途上にあると思います。

特に、頭痛や腰痛などの骨格系の不調以外に関しては、さらなる研究が必要とされています。*3

 

なお、日本ではまだカイロプラクティックの法制度が確立されていませんが、
厚生労働省は、その有効性については認めています。
*4

 

 

 

 検査機器を駆使してサブラクセーションを発見する

カイロプラクターは、なにも魔法のように
患者の状態を把握するわけではありません。

 

優れたカイロプラクターは、患者の症状から交感神経、副交感神経のどちらに圧迫が起こっているかを判断することができる。

 さらに、どの脊椎がズレることによって神経圧迫が起こっているかを正確に突き止めるためにさまざまな検査機器を使う。

 レントゲン写真、コンピュータサーモグラフィー、ナーボスコープなどの検査機器を使って見つけていく。

 カイロプラクターは、日本の法制度下ではレントゲン撮影をすることができないので、医師と連携して、レントゲン撮影を行う。

(中略)

 カイロプラクターのなかには、このような科学的検査機器を使って神経圧迫の有無を確かめずに治療をしている人が少なくないが、それは本当のカイロプラクターとはいえない。

 B.J.パーマーが発展させた正統カイロプラクティックでは、脊椎の変位や神経圧迫を科学的に測定し、どのように矯正したらよいか科学的に判断するシステムが確立されているのだ。それを使わないのであれば、本当に効果の出る治療はできないと断言してもいい。カイロプラクティックは、きわめて科学的な治療方法である。検査や診断は、科学的データによって行い、実際の矯正は手だけで行う。これが正統カイロプラクティックなのである。

 

あなたが今までにかかったカイロプラクターは、検査機器を用いていましたか?

もし、そうでないなら、それはカイロプラクティックとは呼べないものかもしれません。

 

 

 

続きは次回!

長くなりますので、続きは次回!

次回が最終回です!

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました!\(^o^)/

 

 

概要編に戻るにはこちら↓↓

>>>「治る力」を引き出す正統カイロプラクティック(塩川満章)(1/4)~概要編~ - 科学と健康と読書と 

 

次回、最終回・まとめはこちら↓↓

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*1:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%AF%E3%83%B3

*2:カイロプラクティックの安全性に関するガイドライン Chiropractic Guideline-Safet 2013.1.18. 一般財団法人日本カイロプラクター協会

*3:  Salehi A, Hashemi N, Imanieh MH, Saber M. Chiropractic: Is it Efficient in Treatment
of Diseases? Review of Systematic Reviews. IJCBNM. 2015;3(4):244-254.

*4:https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/04.html