自分の力でアトピーが消えた!(笛木紀子)
こんにちは!
今回の書評はこちら!
ジャジャン♫
タイトル:自分の力でアトピーが消えた!
著者:笛木紀子
監修:堀田忠弘
その他情報:2007年10月19日第1刷発行
こういう体験談物の書籍は偏った内容のものが多いので、読む際は要注意です!
複数の本を比べてみて客観的に判断するのもいいかもしれません。
本書の内容を単純に鵜呑みにするべきではありませんが、
「こういう考え方もあるんだなあ」と手に取っていただく分には、面白いのではないでしょうか?
本記事が、アトピーの考え方の一助になれば幸いです。
著者の笛木紀子氏は「株式会社レノアコーポレーション」*1という、アトピーの方を対象に様々なビジネスを展開している会社の代表を務めておられます。
ご自身も実際にアトピーをご経験されており、こういった経験談は貴重なものであると思います。
ご活躍を願っております。
良いところ
基本的に体に良いことをやっている
ざっくり言うと、①健康的な食事を取って、②骨を丈夫にして、③体を温めて、
アトピーを改善していきましょう、という内容が述べられています。
①マクロビオティック
食事に関しては、マクロビオティック*2を参考にされていて、玄米菜食を勧められています。
マクロビオティック(英文 Macrobiotic)とは、長寿法を説くものであり、人と生き物と環境のバランスを保ちながら健康の根源を支えるものです。
ストレスの緩和と栄養のバランスを大切にし、正しい生活と食事から健康を維持し体質を改善します。*3
マクロビオティックについては、賛否両論あるかもしれませんが、
食事に気を遣うという姿勢はとても良いことだと思います。
②カイロプラクティック
骨に関しては、自社のカルシウムサプリメントの他に、カイロプラクティック*4を参考にされています。
私自身、カイロプラクティックにはお世話になったことがあり、その手技には信頼を寄せています。
しかしながら、日本では「カイロプラクティック」は何ら法制化されていません。研究が難しく、臨床試験もあまり行われていません。
おそらく、先生方の力量にもかなり左右されるのではないでしょうか。
今後、根拠が蓄積されていき、医師や柔道整復師のような医療職として確立されてほしいと思っています。
カイロプラクティックの記事はこちら↓↓
③体温
体温に関しては、特にこれといって参考にしているものはなさそうですが、体を冷やすよりは温める方が免疫力が高まるでしょう。
病気になって発熱するのは、体温をあげることによって免疫力が高まるからです。
いまいちな点
以下、いまいちな点についても、正直に述べます。
商売気が見え隠れする
会社を運営されていますので、時々自社の話が入ってきます。
しかし、れのあでは早く老廃物を出してアトピーを改善したいので、大量の生体成分が入ったオリジナルの化粧品を使って、代謝率をあげます。
れのあのお薦めは、風化した会の化石からできたアラゴナイトカルシウム。安心して飲める、太古の濃い海の力が詰まった良質のカルシウムです。
ただの体験談ではなく、自社商品の宣伝も組み込まれていますので、よく考えて読んでください。
根拠が薄い
化粧品の成分の話のところで、
動物であるわたしたちの皮膚が著しく傷ついた場合は、同じ動物性のものを用いるほうが、回復は早いのです。
という謎の理論が展開されます。
主張が間違っているかどうかではなく、「根拠が示されていない」というところは気を付けるべき点です。
鵜呑みにするべきではありません。
まとめ
今回は、笛木紀子さんの「自分の力でアトピーが消えた!」をご紹介しました。
ざっくり言うと、①健康的な食事を取って、②骨を丈夫にして、③体を温めましょうという内容でした。
特に、②のカイロプラクティックとアトピーの関係について主張している書籍は少なく、個人的には興味を魅かれる内容でした。
一方で、体験談であるため、全体を通して根拠は薄いです。
ですが、世の中には、「科学で証明されているもの」と、
「真実であってもまだ解明されていないもの」の両方があります。
全て鵜呑みにするのは危険ですが、頭でっかちにならず、自分の頭で考え、納得して自分のアトピーと付き合ってくことができれば良いですね。
本記事がアトピーについて考えるきっかけになれば幸いです。(^^)
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!\(^o^)/
アトピーについての論文紹介はこちら↓↓
アレルギーの記事はこちら↓↓
*1:https://renoa.co.jp/about/company/
*2:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF
*3:http://www.ci-kyokai.jp/macrobiotique.html
*4:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF#%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%9C%89%E5%8A%B9%E6%80%A7%E3%82%92%E8%AA%8D%E3%82%81%E3%81%9F%E7%A0%94%E7%A9%B6