「治る力」を引き出す正統カイロプラクティック(塩川満章)(2/4)~哲学編~

こんにちは!

 

 

前回の続きで本日もこちらをご紹介します↓↓

今回は2/4回目、”カイロプラクティックの哲学編”です!

ジャジャン♫

 

タイトル:「治る力」を引き出す正統カイロプラクティック―『病苦を絶つカイロプラクティック』〈PART2〉

著者:塩川 満章

出版社:現代書林

その他情報:2005年6月13日 初版第1刷

 

 

今回はカイロプラクティックの”哲学”についてご紹介していきます!

  

 

前回の記事はこちら↓↓ 

>>>「治る力」を引き出す正統カイロプラクティック(塩川満章)(1/4)~概要編~ - 科学と健康と読書と

 

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 ※画像は本文の内容とは関係ありません。

 

 

カイロプラクティックの哲学 
なぜ、カイロプラクティックで病気が治るのか

”奇跡”が起こった!

この章では、19世紀末、カイロプラクティックの生みの親、D.D.パーマー
カイロプラクティックを発見したときの様子が述べられます。

  D.D.パーマーのオフィスのあるライアンビルには、ハービー・リラードという雑役夫がいたが、彼はほとんど耳が聞こえなかった。(中略)

 背骨をゆっくりと触診するパーマーの手に、首の部分にわずかに隆起した部分が感じられた。この隆起は脊椎のズレによってできたものい違いないと考えたパーマーは、テコの原理を使うように椎骨の隆起部分を手で押すと、ボキッという大きな音とともに骨が動き、隆起が消えた。

 その直後、驚くべきことが起こった。ハービーの耳が聞こえるようになったのだ。

 なんと17年も聞こえなかった耳が、脊椎のズレた部分を正常な位置に戻すことによって、再び聞こえるようになったのである!

 

カイロプラクティックのノウハウがない時代に、
脊椎のズレ(サブラクセーション)を矯正するなんて、なんという神業でしょうか^_^;

D.D.パーマーがこれをやってのけたから、
今私達がカイロプラクティックの恩恵に預かれているわけですね。

まさに歴史的な瞬間といえます。

 

 

 

すべての人が100%持っている先天性治癒力

さて、今から100年以上も昔に、
D.D.パーマーによってカイロプラクティックが発見されたわけですが、
その治療の仕組みはどういったものなのでしょうか?

 カイロプラクティックは脊椎のズレを手によって正しい位置に戻すことによって神経圧迫を取り除く。その結果、イネイトインテリジェンス=先天性治癒力が100%発揮され、100%のエネルギーが体の隅々にまで伝達され、全身の組織細胞が100%の働きをするようになるのである。

 神経圧迫が完全になくなると、生命の三大要素はすべて100%のパワーを持つようになり、どんな病気も自然に回復していく。

 カイロプラクティックを受けたことのない人、あるいは初めて受ける人はこう尋ねる。カイロプラクティックで私の病気は治りますか?」「こういう病気はカイロプラクティックで治りますか?」と。

 その答えは「イエス」であると同時に「ノー」でもある。

 カイロプラクティックは病気を治すものではない。脊椎のズレを矯正して神経圧迫を取り除くことによって、その人の中にある先天性治癒力が100%発揮されるようにするだけである。先天性治癒力が自らの体を直していくのである。

 

つまり、カイロプラクティックとは、
「脊椎のズレを正すことによって、圧迫されていた神経の働きを回復させ、その結果、本来の免疫力が発揮されるように導く」治療法である、と言えるわけですね。

 

また、カイロプラクティックは病気そのものを治すものではない、と強調されているところが印象的です。

カイロプラクティックは、自然治癒力を最大限に引き出すことで、
何にでも効くともいえるし、
逆に何か特定の病気(頭痛や腰痛などの骨格系の不調を除く)を治すものではない、
とも言えるわけですね。

 

カイロプラクティックで、全ての病気や体の不具合が治るわけではないが、
万全の態勢で戦えるように準備をさせてくれる、というわけですね!

 

 

脊椎サブラクセーションこそ病気の原因

複雑な現代医学では、病気の種類が多すぎるがゆえに、
どういった治療がベストなのか判断が難しいときがあります。

その点、カイロプラクティックでは、脊椎の矯正という治療法しかないため、
余計な心配は不要です。

 

この章では、カイロプラクティックのシンプルさと、その効果の広さが説明されています。

現代医学は、現在までに1万8360種類以上の病名をつくってきた。病気の種類は現在も増え続けている。

 だが、カイロプラクティックでは、病名は「サブラクセーション」ただ一つだ。問題は、脊椎のどこにサブラクセーションが起こっているかである。

 頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、そして骨盤を結合する左右2個の仙腸関節のどこにサブラクセーションが起こっているかを正確に突き止め、正しい位置に戻して神経圧迫を取り除けばいいのである。

 1万8360個以上の病名から一つを選び、薬や手術をつかって治療するより、手だけを使ってサブラクセーションを治せばいいのだからずっと確実である。しかも治すのは、その人自身に内在する先天性治癒力であるから、完治する確率は格段に高く、無害で安全である。

 

この対比から、カイロプラクティックがいかにシンプルな治療法であるかが分かります。

それにしても、病気の種類が1万8000種類以上とは。。。

よくこんなに細分化したものだと、驚きですね!

 

 

なお「サブラクセーション」とは、背骨のズレによって神経が圧迫されている状態のことです。

D.D.パーマーの息子、B.J.パーマーが命名し、

以下のように説明されています。

「サブ」とは「少ない」という意味であり、「ラクセーション」とは

「関節の脱臼(関節がはずれること)」を意味している。つまり、首から腰に至る脊椎のどこかで「脱臼よりもすくない骨のズレ」が起こると、脊椎の中を通る脊髄から出ている神経が圧迫され、体にさまざまな症状や病気が起こることを「サブラクセーション」と名づけたのだった。

 

 

続きは次回!

長くなりますので、続きは次回!

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました!\(^o^)/

 

 

概要編に戻るにはこちら↓↓

>>>「治る力」を引き出す正統カイロプラクティック(塩川満章)(1/4)~概要編~ - 科学と健康と読書と

 

次回、”カイロプラクティックの科学編”はこちら↓↓

hirororo.hatenablog.jp

 

 

他のカイロプラクティックの記事はこちら↓↓

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他の書評はこちら↓↓

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「治る力」を引き出す正統カイロプラクティック(塩川満章)(1/4)~概要編~

こんにちは!

 

本日ご紹介する書籍はこちら↓↓ 

ジャジャン♫

 

タイトル:「治る力」を引き出す正統カイロプラクティック―『病苦を絶つカイロプラクティック』〈PART2〉

著者:塩川 満章

出版社:現代書林

その他情報:2005年6月13日 初版第1刷

 

 

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 ※画像は本文の内容とは関係ありません。

 

 

本書の概要

著者の塩川先生は1947年生まれ、米国・パーマー大学を卒業したカイロプラクター(Doctor of Chairopractic:DC)です。

卒業後にベネズエラに渡り、カイロプラクティック・クリニックを設立しています。

後の1975年に、日本でシオカワスクール・オブ・カイロプラクティック*1を設立し、2020年現在でも学長を務めています。

塩川氏は、日本のカイロプラクティックの始祖と言っても過言ではありません。

 

また、現在はご子息と共に塩川カイロプラクティックオフィスを経営されています。*2

 

本書は「カイロプラクティックとはなんぞや?」
ということが詳細に解説されている書籍です。

 

カイロプラクティックについてもっと知ってみたい!」
カイロプラクティックの理念や哲学を学びたい!」
という方が手に取っていただければ、非常に楽しんでいただける一冊であると思います。

今回は4回に分けてご紹介していきます!

 

著者の塩川氏は、戦後初の日本人留学生としてパーマー大学で学び、
B.J.パーマー(カイロプラクティック創始者の息子)の
カイロプラクティック哲学に触れ、深く感銘を受けたといいます。

本書は、そんな著者の「正しいカイロプラクティックを知ってほしい」
という思いが詰まった一冊となっています。

そのため、カイロプラクティック誕生の歴史や哲学について詳細に記載されており、
科学的な視点だけではなく、
読み物として、ワクワクできる、大変面白いものに仕上がっています。

 

本書は、カイロプラクティックの ”哲学” ”科学” ”芸術” について解説しています。

”哲学”とは、カイロプラクティックの考え方
”科学”とは、カイロプラクティックの客観性
”芸術”とは、カイロプラクティックがもたらす治療効果
のことになります。

 

芸術の章では、症例の紹介がメインとなりますので、
このブログでは、主に哲学と科学をご紹介していきます!

 

 

余談(こちらもお勧め)

なお、
カイロプラクティックって胡散臭いけど、どうなんだろう?」
と思っている方は、

>>>整形外科医が書いた正しいカイロプラクティック(竹谷内宏明)(1/2)~原理編~ - 科学と健康と読書と

や、

>>>カイロプラクティックは効果があるのか?~腰痛編~(論文紹介) - 科学と健康と読書と

をお読みいただければ、と思います。

 

プロローグ

まずプロローグです。

この記事を見つけてくださった方の中には、
カイロプラクティックの治療に不満を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか??
是非このプロローグを読んでください。

 最近、街には「カイロプラクティック」の看板がいたる所に見られるようになった。本書を手にとっている方の中にはカイロプラクティックに何度か通ったけれど、少しも良くならなかったという方もいるのではないだろうか。なかには、痛みがますますひどくなったと怒っている方もいるかもしれない。

 そこで、言わせていただきたいと思う。

 あなたが受けたのは本当にカイロプラクティックの施術だったのだろうか。

 

本当のカイロプラクティックとは何か、
この一冊を通して、その真実が明らかになります。

 

カイロプラクティックの哲学 
なぜ、カイロプラクティックで病気が治るのか

>>>「治る力」を引き出す正統カイロプラクティック(塩川満章)(2/4)~哲学編~ - 科学と健康と読書と

をお読みください。

 

 

カイロプラクティックの科学 
脊椎サブラクセーションをどのように見つけるか

>>>「治る力」を引き出す正統カイロプラクティック(塩川満章)(3/4)~科学編~ - 科学と健康と読書と

をお読みください。

 

まとめ

>>>「治る力」を引き出す正統カイロプラクティック(塩川満章)(4/4)~まとめ編~ - 科学と健康と読書と

をお読みください。

 

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました!\(^o^)/

 

 

 

次回はこちら↓↓

hirororo.hatenablog.jp

 

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整形外科医が書いた正しいカイロプラクティック(竹谷内宏明)(2/2)~症例編~

こんにちは!

 

前回の続きで本日もこちらをご紹介します↓↓

ジャジャン♫

タイトル:整形外科医が書いた正しいカイロプラクティック

著者:竹谷内 宏明(たけやち ひろあき)

出版社:五月書房

その他情報:2004年8月28日 初版第1刷

 

前回の記事はこちら↓↓ 

hirororo.hatenablog.jp

 

 

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※画像はイメージです。本文の内容を反映しているものではありません 。

 

 

 

整形外科の仮説

熟練したカイロプラクターは、整形外科医では見つけられない程の小さな異常を見つけることができるようです。

 整形外科学は「痛む以上は、骨・関節・筋肉・血管・神経等の組織に、識別できる何らかの異常がなければならない」と仮説を立てているのですが、識別できる明らかな以上が無くても「ギックリ腰という症状」は成立します。

 重ねていうと、現状の整形外科学は「背骨に客観的で明らかな異常があるのではないか。あるいはガン、奇形、老化といった器質的な異常が見いだされるはず」と仮定してそれを探しています。

 しかし、カイロプラクティックでの治療経過から推察できるように、訓練された指先にかすかに感触される程度のわずかな不正常状態が、ギックリ腰になるのです。整形外科学は現状の考え方・仮説・仮定を訂正して、カイロプラクティックの病態を認めるべきでしょう。

 

背骨の異常に関しては、医師よりもカイロプラクターの方が一枚上手、ということでしょうか!

 

 

ひろろの余談(父の頭痛)

余談ですが、私の父は長年原因不明の頭痛に悩まされていました。

大学病院の脳神経外科まで行きましたが、一向に良くなりませんでした。

途方に暮れていたとき、カイロプラクティックの治療を受け、何をしても改善しなかった頭痛が綺麗になくなりました。

この先生が特に優れていた、ということもあるでしょうが、
カイロプラクティックの凄さを実感したエピソードです。

背骨の異常にかけては、カイロプラクターの右に出る者はいないのかもしれません。

 

 

ヘルニアは真の原因ではない

著者は、次のような、ある患者さん(職業:内科医)の治療にあたりました。

__

10年前から左上肢に痛みを感じているという。

3年前に症状は悪化し、頚部痛、背部痛、左上肢のしびれがあった。

医者(整形外科)にかかったが、症状が改善することはなかった。

カイロプラクティックの触診では、下位頚椎の左後方回旋が見られたが、
MRIによる検査では頚椎四番のヘルニアが疑われた。

__

このような患者さんに対する著者の見解は次のものでした。

 (1)ヘルニアが症状につながることもあるが、経験上、ヘルニアがあっても全く症状につながらないことが多い。

 (2)したがって、手術でヘルニアを除去しても症状が相変わらずつづく、あるいは手術でヘルニアを除去したにも関わらず、手術時の影響で症状がかえって悪化することすらある

 (3)真の原因は、頚椎の後方回旋つまりサブラクセーションであり、サブラクセーションが解消すれば症状も消える。ヘルニアの有無は多くの例で関係無いと判断している。

 (4)このサブラクセーション(頚椎の後方回旋)は、内科医という職業のストレスからきたのかも知れない。

 

著者の治療を4ヶ月受けた患者さんは、症状がほとんど解消したといいます。

 

ヘルニアが症状と関係がないということは非常に驚きです。

私の祖母も、下半身のしびれがありヘルニアの手術を受けましたが、
症状は全く変わりませんでした。

まさにここで紹介されているようなケースに近かったのかもしれません。 

 

 

まとめ

今回は、二回にわたって、竹谷内氏の
「整形外科医が書いた正しいカイロプラクティック
をご紹介しました!

いかがだったでしょうか??

 

カイロプラクティックに行ってみたいけど、少し不安」
「なんかあれでしょ?怪しいやつでしょ?」
カイロプラクティックについて網羅的に知りたい!」

という方に是非読んでもらいたい一冊です!

 

本書を読むことで、カイロプラクティックが科学的な考え方によって支えられている学問であることが分かります。

また、その歴史や、整形外科医からの観点も述べられていますので、なんとなくカイロプラクティックを知っている、という人でも、より知識を広げられる書籍になっています。

 

決して、医学とカイロプラクティックのどちらかが優れているわけではなく、
それぞれ守備範囲が違うということでしょう。

もし「代替医療=怪しい」と思っているのなら、その判断は性急過ぎます。

 

最近では、カイロプラクティックの有効性が科学的にも裏付けられてきています。*1
こちらの記事もどうぞ↓↓

hirororo.hatenablog.jp

 

本記事がきっかけで、カイロプラクティックについて興味を深めてもらえれば幸いです。(^^)

 

 

ひろろの補足

厚生労働省は、カイロプラクティックの有効性について、一部認めています。*2

日本で、カイロプラクティックが法制化される日も、近いのかもしれませんね!(^^)

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました!\(^o^)/

 

 

他のカイロプラクティックの記事はこちら↓↓

hirororo.hatenablog.jp

 

他の書評はこちら↓↓

hirororo.hatenablog.jp

 

 

 

 

*1:Goertz CM, Long CR, Vining RD, Pohlman KA, Walter J, Coulter I. Effect of Usual Medical Care Plus Chiropractic Care vs Usual Medical Care Alone on Pain and Disability Among US Service Members With Low Back Pain: A Comparative Effectiveness Clinical Trial. JAMA Netw Open. 2018 May 18;1(1):e180105. doi: 10.1001/jamanetworkopen.2018.0105.

*2:https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/04.html

整形外科医が書いた正しいカイロプラクティック(竹谷内宏明)(1/2)~原理編~

こんにちは!

 

さて、今回ご紹介する書籍はこちら!↓↓

ジャジャン♫

タイトル:整形外科医が書いた正しいカイロプラクティック

著者:竹谷内 宏明(たけやち ひろあき)

出版社:五月書房

その他情報:2004年8月28日 初版第1刷

 

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※写真は内容とは関係ありません 

 

本書の概要 

著者の竹谷内先生は整形外科医でありながら、
米国イリノイ州 ナショナルカイロプラクティック大学を卒業しており、
カイロプラクター(Doctor of Chiropractic: DC)でもあります。

 

本書は、医師が書いているということもあって、
医学の問題点を挙げつつ、
カイロプラクティックの有用性についてフォーカスしています。

一方で、カイロプラクティックで治療できない症状については
医者にかかるべきであることを説明し、決して万能ではない、
という指摘もしています。

客観的に、公正な目線で書かれている書籍です。

 

 本書は
カイロプラクティックに行ってみたいけど、少し不安」
「なんかあれでしょ?怪しいやつでしょ?」
カイロプラクティックについて網羅的に知りたい!」
という方々が手に取っていただければ、楽しんでいただけるのではかと思います!

非常におすすめですので、興味がある方は、ぜひご一読ください!

 

沢山の内容が盛り込まれていて、全部は紹介しきれないのですが、
要点のみご紹介していきたいと思います!

今回は2回に分けて記事にしていきます!

 

 

カイロプラクティックの根本原理

まずは、カイロプラクティックとはなにか?
というところから整理していきましょう!

本書では、カイロプラクティックについて、以下のように説明されていますので、引用してみましょう。

分かりやすいように一部赤字に編集しています。

 (前略)現代医学は「病気は必ず細胞の病変としてとらえることができる」という細胞遺伝学を原理にしています。

 これらに対して、カイロプラクティックは「背骨を中心軸とする人体の構造はゆがみやすく、ゆがむとまっ先に神経系のはたらきが不正常になる。そこから派生してさまざまな症状が現れる。また、その逆に神経系のはたらきが不正常なために背骨をゆがめてしまうことがある」という原理からスタートします。

  背骨を中心軸とする人体の立体構造のゆがみは、神経系のはたらきに影響するばかりでなく、筋肉の緊張度にも不正常な影響を同時にもたらします。カイロプラクティックでは、このように骨格・神経・筋肉の三つに同時的に不正常状態が生じることを「サブラクレーション」と名づけています。

 従って、カイロプラクティックは「多くの病気・不調の出発点にサブラクセーションがある」と見ます。逆にサブラクセーションを見いだせない症状があるとすれば、それはカイロプラクティックの治療対象となりません。

 

要約すると、
「背骨のゆがみにより、神経・筋肉の不調が生じる。
それを正すのがカイロプラクティックである。」
ということです。

 

本書には、カイロプラクティック歴史や考え方についても深く記述されていますので、
もっと詳しく知りたい方は是非手に取って読んでみてください。

 

文末の「逆にサブラクセーションを見いだせない症状があるとすれば、それはカイロプラクティックの治療対象となりません。」の部分からは、
著者が医師であり、カイロプラクティックの限界を理解して治療をしていることが分かります

 

 

 Q カイロプラクティックは万病に効きますか?

著者は文末のQ&Aでも、次のように解答しており、

カイロプラクティックで治療できること、できないことを正確に区別しています。

Q カイロプラクティックは万病に効きますか?

A 最近は減りましたが、難病・奇病に効くという誇大広告には困ったものです。もちろんカイロプラクティックにも限界があり、私たちは適応と禁忌の区別を常に指導しています。

 カイロプラクティックの得意分野は、何といっても筋肉骨格系を中心とする腰痛、背部痛、頭痛、むち打ち症、肩腕、股関節、膝などの疾病です。その他自律神経失調症、内臓機能低下、生理痛、冷え性、などにも効果があります。整形外科とは違い外科的なことは扱いません。また、癌、細菌性の病気、伝染病などはカイロプラクティックの禁忌です。私たちが推薦するオフィスには適切な教育を受け、カイロプラクティックの適応と禁忌を判断できる先生がいます。

 

やはり、一般的に思い浮かべるような、骨格・関節に関わる不調が、カイロプラクティックの守備範囲ということですね。

例えば、風邪の治療でカイロプラクティックを訪れてはいけません<(_ _)>

 

 

整体治療との混同は困る

整体治療についても言及しています。

日本には各種各様の整体治療(術)があって、時には神がかり的・天才的治療を「行っていた」あるいは「行っている」ようですが、「一代限りの術である」と私は見ています。二代目以降になると 亜流・支流・分流が生まれています。家元制度のようになっていく集団もあるようです。

 この事実は、病気の捉え方や直し方に、あいまいで不安定な要素を、非常に多く含んでいることを意味しています。

  多くは、掘り下げた治療論を欠落させ、直観に頼る「術」に終始しているようで、こういう治療術は当たり・外れの多いものになるはずです。当たった人はその術者の信奉者・ファンになるのは自然なこととしても、これでは広く多くの人々を病から救えないのは明らかです。

 「術」の領域からは、時として驚くような発見・示唆がありますから、私はこれらの方々の治療活動を全否定することはしませんが、カイロプラクティックとの混同だけは絶対に困ります。カイロプラクティックは「大学教育」で教える専門職なのです。

 

日本で見られる整体とカイロプラクティックは全くの別物、ということですね。

 

また、医師・歯科医師と並び、自ら人に診断・治療ができる職業として、
柔道整復師*1がありますが、こちらもカイロプラクティックとは全く異なるものです。

 

 

もう一つの困った問題

整体治療との混同も問題ですが、まだ他にも課題はあります。

 関連して、カイロプラクティック分野には、もう一つの困った問題があります。それは”自称カイロ”が横行しているという点です。

 世界を見渡すと、カイロプラクティックの治療論は、2004年現在で34の国や地域で法的に認可され、教える大学も36校にのぼっています。ところが日本は、第二次世界大戦後のいくつかの事情、および整形外科学会の理不尽な抵抗もあって、政府が法律上の認可を下さぬまま今日に至っています。

 このために、カイロプラクティックについて厳格な教育を受けていない方々が、勝手にカイロプラクティックの看板を掲げることになってしまいました。4千人から5千人いると推定されます。この方々が悪いのではんく、行政と医学界が世界の動向を見失っている点が問題です。

 カイロプラクティックの厳密な治療論点治療技術をマスターした人が、カイロプラクターの有資格者になるのですが、これについては国際基準があります。日本では、その開業者に対して「日本カイロプラクターズ協会」(JAC)が「認定証」を発行しています。(後略)

 

このように、日本ではカイロプラクティックが法制化されていないがために、
誰でもカイロプラクターを名乗ることができてしまいます。

自称カイロプラクターの治療を受けてしまうと、
カイロプラクティックの治療対象でない場合でも通院してしまうことになってしまいます。
そうすると、いつまでも症状がよくならない、余計に悪化した、
というような事態になりかねませんので、注意が必要です。

 

これからカイロプラクティックを受けてみたい、という方は、JACが認定証を発行しているカイロプラクターにかかると良いですね。*2

  

 

続きは次回

長くなりますので、続きは次回!

  

本日もお読みいただきありがとうございました!\(^o^)/

 

続きはこちら↓↓

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カイロプラクティックに関する記事はこちら↓↓

hirororo.hatenablog.jp

 

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自分の力でアトピーが消えた!(笛木紀子)

こんにちは!

 

今回の書評はこちら!

ジャジャン♫ 

 

自分の力でアトピーが消えた!

自分の力でアトピーが消えた!

 

 

タイトル:自分の力でアトピーが消えた!

著者:笛木紀子

監修:堀田忠弘

その他情報:2007年10月19日第1刷発行

 

こういう体験談物の書籍は偏った内容のものが多いので、読む際は要注意です!

複数の本を比べてみて客観的に判断するのもいいかもしれません。

 

本書の内容を単純に鵜呑みにするべきではありませんが、
「こういう考え方もあるんだなあ」と手に取っていただく分には、面白いのではないでしょうか?

本記事が、アトピーの考え方の一助になれば幸いです。

 

 

著者の笛木紀子氏は「株式会社レノアコーポレーション」*1という、アトピーの方を対象に様々なビジネスを展開している会社の代表を務めておられます。

ご自身も実際にアトピーをご経験されており、こういった経験談は貴重なものであると思います。

ご活躍を願っております。

 

 

 

 

良いところ

基本的に体に良いことをやっている

ざっくり言うと、①健康的な食事を取って、②骨を丈夫にして、③体を温めて、
アトピーを改善していきましょう、という内容が述べられています。

 

 

マクロビオティック

食事に関しては、マクロビオティック*2を参考にされていて、玄米菜食を勧められています。

 

マクロビオティック(英文 Macrobiotic)とは、長寿法を説くものであり、人と生き物と環境のバランスを保ちながら健康の根源を支えるものです。
ストレスの緩和と栄養のバランスを大切にし、正しい生活と食事から健康を維持し体質を改善します。*3

 

マクロビオティックについては、賛否両論あるかもしれませんが、
食事に気を遣うという姿勢はとても良いことだと思います。

 

 

カイロプラクティック

骨に関しては、自社のカルシウムサプリメントの他に、カイロプラクティック*4を参考にされています。

 

私自身、カイロプラクティックにはお世話になったことがあり、その手技には信頼を寄せています。
しかしながら、日本では「カイロプラクティック」は何ら法制化されていません。研究が難しく、臨床試験もあまり行われていません。
おそらく、先生方の力量にもかなり左右されるのではないでしょうか。

今後、根拠が蓄積されていき、医師や柔道整復師のような医療職として確立されてほしいと思っています。

 

カイロプラクティックの記事はこちら↓↓

 

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③体温

体温に関しては、特にこれといって参考にしているものはなさそうですが、体を冷やすよりは温める方が免疫力が高まるでしょう。

病気になって発熱するのは、体温をあげることによって免疫力が高まるからです。

 

 

 

 

いまいちな点

 以下、いまいちな点についても、正直に述べます。

商売気が見え隠れする

会社を運営されていますので、時々自社の話が入ってきます。

しかし、れのあでは早く老廃物を出してアトピーを改善したいので、大量の生体成分が入ったオリジナルの化粧品を使って、代謝率をあげます。

れのあのお薦めは、風化した会の化石からできたアラゴナイトカルシウム。安心して飲める、太古の濃い海の力が詰まった良質のカルシウムです。

ただの体験談ではなく、自社商品の宣伝も組み込まれていますので、よく考えて読んでください。

 

 

根拠が薄い

化粧品の成分の話のところで、

動物であるわたしたちの皮膚が著しく傷ついた場合は、同じ動物性のものを用いるほうが、回復は早いのです。

という謎の理論が展開されます。

主張が間違っているかどうかではなく、「根拠が示されていない」というところは気を付けるべき点です。

鵜呑みにするべきではありません。

 

 

まとめ

今回は、笛木紀子さんの「自分の力でアトピーが消えた!」をご紹介しました。

ざっくり言うと、①健康的な食事を取って、②骨を丈夫にして、③体を温めましょうという内容でした。

特に、②のカイロプラクティックアトピーの関係について主張している書籍は少なく、個人的には興味を魅かれる内容でした。

一方で、体験談であるため、全体を通して根拠は薄いです。

 

ですが、世の中には、「科学で証明されているもの」と、
「真実であってもまだ解明されていないもの」の両方があります。

全て鵜呑みにするのは危険ですが、頭でっかちにならず、自分の頭で考え、納得して自分のアトピーと付き合ってくことができれば良いですね。

 

本記事がアトピーについて考えるきっかけになれば幸いです。(^^)

 

 


本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!\(^o^)/

 

 

 

アトピーについての論文紹介はこちら↓↓

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アレルギーの記事はこちら↓↓

 

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カイロプラクティックは効果があるのか?~腰痛編~(論文紹介)

こんにちは!

 

 

今回はカイロプラクティックは効果があるのか?

という疑問に答えていきたいと思います。

論文紹介です。 

 

※すぐに知りたい方は「結論・まとめ」へ飛んでください。

 

 

 

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※画像はイメージです。本文の内容を反映しているものではありません 。

  

 

そもそも、カイロプラクティックとは?

さて、皆さんは、「カイロプラクティック」をご存じでしょうか?

あの、首とか背骨をポキポキするやつでしょ?

というイメージでしょうか。

 

カイロプラクティックとは、 以下のように説明されています。*1

脊柱矯正術の一つ。アメリカ合衆国の治療師ダニエル・デービッド・パーマーが創始した。病気は神経系の機能障害によって起こるという考え方に基づいて,身体,特に脊柱を調整することにより,神経系の機能回復をはかろうとする手技療法。医学の専門分野ではなく,治療にはカイロプラクターがあたる。アメリカにはカイロプラクターの資格を得るための大学もあるが,日本では未公認である。

 要するに、手技で骨のズレを調節し、神経の機能を回復させる治療法、という感じですね。

 

私もカイロプラクティックのお世話になったことがあり、非常に信頼を寄せているのですが、日本では法制化されていません。*2*3

つまり、特に資格も届出もなしに、「うちはカイロプラクティックをやっていますよ!」と謳っても良いわけですね。

※もちろん、普通の営業の許可とかは必要です。

 

日本でカイロプラクティックの許可がないということは、

カイロプラクティックは認めるに値しない治療法なのでしょうか???

 

 

今回は、カイロプラクティックの効果には、科学的根拠があるのか?
というところを紐解いていきたいと思います。

 

 

論文紹介

ご紹介する論文はこちら!

ジャジャン!

Effect of Usual Medical Care Plus Chiropractic Care vs Usual Medical Care Alone on Pain and Disability Among US Service Members With Low Back Pain: A Comparative Effectiveness Clinical Trial. *4

・タイトル訳

アメリカ兵の腰痛の痛みと機能障害に対する、通常の治療だけvs通常の治療+カイロプラクティックの効果について:比較有効性臨床試験

 

 

ーー

ちなみに、本論文は「オープンアクセス」です。*5

日本学術振興会によると、

論文のオープンアクセス化とは、簡潔に言うと、誰でもWebを通じて無料で自由に論文へアクセスできるようにすることです。

(中略)

論文のオープンアクセス化が拡大すれば、学術情報が様々な制約なく流通・入手することが可能となり、学術研究の発展に寄与します。また、異なる分野の研究成果に触れることも容易になるため、研究の幅が広がり、さらには、世界の国々の情報格差の解消にも役立ちます。

要するに、ネットにアクセスさえすれば、誰でも人類の英知に触れることができるよ、という素晴らしいシステムなのです!

今この記事を読んでくださっている方なら誰でも、注釈のURLにアクセスすればから論文を読むことができます。

興味をもった方は、是非自分の目で内容を確かめてくださいね。

もし、ひろろが書いてる内容は全然違う!と思ったら教えてください。<(_ _)>

ーー

 

 

目的

 本研究のテーマは
「通常の治療にカイロプラクティックを加えることで、より良い結果が得られるのか?」です。

 

方法

3か所の病院で、2012/9/28-2016/2/13の期間で行われました。

年齢層は腰痛持ちの18-50歳で、患者一人当たりの調査期間(グループ分けから治療終了まで)は6週間です。

(痛みの評価等の調査自体は12週目まで行っています。)

 

腰痛に対して、通常の治療を受けるグループと通常の治療+カイロプラクティックを受けるグループの二つに分けて調査しました。

※通常の治療とは、主に抗炎症作用のある薬の服用・注射や理学療法、外科手術になります。

 

結果と考察

 通常治療にカイロプラクティックを加えるとこで、「腰痛の痛み」「腰の機能」が有意(統計学的に差があるという意味)に改善しました。
ちなみに「治療に対する満足度」も有意に高値になりました。

また、カイロプラクティックによる深刻な副作用はありませんでした。

 

本研究によって、腰痛の治療にカイロプラクティックの併用を勧める科学的な根拠が示されました。

今後は、さらに他の条件でもカイロプラクティックの有効性を検討していく必要があると著者らは述べています。

 

 

結論・まとめ

さて、冒頭の

カイロプラクティックは効果があるのか?」への回答ですが、

「腰痛治療に関しては効果がある」と言えるでしょう。

 

ただし、今回紹介した論文で調査されているのは、腰痛に関してだけで、通常の治療にカイロプラクティックを併用する場合に限ります。

例えば、

カイロプラクティックが首の痛みにも効果があるのか

・通常の治療をやめて、カイロプラクティックのみを行う場合でも効果があるのか

等は、今回の結果からは分かりません。

 

今後は腰痛以外への有効性も調べられて、科学的な根拠が蓄積されていくと良いですね(^^)

 

 

ひろろの補足

厚生労働省は、カイロプラクティックの有効性について、一部認めています。*6

日本で、カイロプラクティックが法制化される日も、近いのかもしれませんね!(^^)

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!\(^o^)/

 

 

 

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*1:https://kotobank.jp/word/%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF-43080

*2: https://www.jac-chiro.org/research.html

*3:カイロプラクティックの安全性に関するガイドライン Chiropractic Guideline-Safet 2013.1.18. 一般財団法人日本カイロプラクター協会

*4:Goertz CM, Long CR, Vining RD, Pohlman KA, Walter J, Coulter I. Effect of Usual Medical Care Plus Chiropractic Care vs Usual Medical Care Alone on Pain and Disability Among US Service Members With Low Back Pain: A Comparative Effectiveness Clinical Trial. JAMA Netw Open. 2018 May 18;1(1):e180105. doi: 10.1001/jamanetworkopen.2018.0105.

*5:https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/01_seido/08_openaccess/index.html

*6:https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/04.html

そして誰もいなくなった(アガサ・クリスティー)

こんにちは!

 

今回ご紹介する書籍はこちら!↓↓

(ネタバレあり)

 

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

タイトル:そして誰もいなくなった

原題:And Then There Were None

著者:アガサ・クリスティー

出版社:早川書房

その他情報:1939年、イギリス

 

ミステリーの金字塔、「そして誰もいなくなった

絶海の孤島に集められた10人が次々と殺害されていくお話です。

ミステリーを全然知らなくても、このタイトルだけは聞いたことがあるのではないでしょうか?

私もタイトルだけは知っていて、いつか読んでみたいと思っていました。

 

1939年にイギリスで発表され、当時はまだ、E-mailや携帯電話のない時代です。

今となっては、「誰とも連絡がつかない状況」というのは、なかなか考えられませんが、当時は、島に孤立させれば、それが簡単に起こってしまいました。

このような状況はクローズド・サークル*1と呼ばれます。

 

この時代にしか描かれない古典的なサスペンス

皆さんも味わってみてはいかがでしょうか?

 

 

 --

素人丸出しですが、アガサ・クリスティーって、女性なんですね!

いやー、完全にコナン君*2のアガサ博士のイメージで男性だと思っていましたwww

あぶないあぶない←

本書は、こんな素人にも、早く続きが読みたいと思わせてくれる名作です!

--

 

 

 

兵隊さんの童謡

物語の核となる童謡があります。

マザーグース*3(英国の伝承童謡の総称)の「10人のインディアン」を改変した童謡が出てきます。

その童謡の中で、「兵隊さん」が次々と消えていき、最後に「そして誰もいなくなった」となります。*4

童謡の内容から、自分達が殺されていくのを察する登場人物。

次第に精神が崩壊していき、全員が疑心暗鬼になっていく様子は圧巻です。

 

犯人はだれか、次に殺されるのは誰かを考え、

そして、きっとあなたはページをめくる手が止まらなくなります。

  

 

 

11人はいない!

絶海の孤島で、10人全員が死んでも、犯人は露わになりません。

私は、古典的な作品というものは、理解が難しいと思っていますので、まさか犯人は想像にお任せしますとかそういうパターンなのか!?という謎の興奮を覚えました。笑

 

が、最後の最後に犯人からの告白状が見つかり、物語の真相が明らかになります。

正直、全員死んだと思っていました。

いや、確かに死んでるんですが、死んだふりが混ざっているとは、とても分かりませんでした。

ちなみに、某作品のように11人いる!とはなりません。

 

 

 

伏線が回収されたのかどうかよく分かんない

最後の告白文で、ほぼ全ての謎が明らかになりますが、割とざっくりしています。

 

私はテーブルの前を通りながら、薬をグラスに落とした

↑そんな簡単?笑

遺体発見の混乱に紛れて、私はロンバートの部屋にしのびこんだ。そしてピストルをとった。

え、そんな簡単に見つかる?ww

後ろから忍びよる私に彼は気がつかなかった

抵抗されていたらどうしてたのww

などなど。

 

種明かしが雑い感じがしますが、作中のドキドキ感は抜群でしたので、まあこれで良いのでしょう。

 

 

あとでも、これだけ言わせてください。

 

あの、すみません、蜂って、どうやって持ってきたんですか??

 

 

 

まとめ

今回は、アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」をご紹介しました。

 

ミステリー、サスペンス初心者の私が読んでも、十分に楽しめる作品でした。

やはり名作と呼ばれるものは、そこに廃れない力強さがあるのではないでしょうか。

 

それでは、 私も旅行にでも行ってきましょうか。

そして、誰もいなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました!\(^o^)/

 

 

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